センチピードグラス  コンテストファームの環境改善活動の記録です。

参加者・協力者など

 これまでイワダレソウ(クラピア)を使っていろいろやってきたが、効果的な雑草対策が取れないことから、西洋芝(センチピードグラス:ティフブレア)による新グランドカバー計画をスタートすることになった。

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< グランドカバー > < センチピードグラスの播種 > < 匍匐茎の育苗 > < 育苗 >
 最初に手がけたイワダレソウ(クラピアK5)は、雑草に負けて枯れてしまうので、除草管理が欠かせない。専用の除草剤がなく、いろいろ試してみたが、クラピアにも影響が出てしまいうまくいかなかった。ネットにデコンドラが雑草の中でも強いとあったので、種を蒔いてみたが発芽しなかった。花が咲くのが欲しかったが、結果が出ないまま諦めるのは無念なので、西洋芝のセンチピードグラスを試してみることにした。  クラピアの成長が著しく悪化し、しばらくしても回復する兆しが見えないので、西洋芝を試してみることになり、6月入ってすぐに種蒔きをした。初めてなので、ファーム周辺に帯状に一列だけ蒔いて様子をみることにした。アメリカンレーキで地面に浅く溝を作って蒔き、そのあとでもう一度掻いて種と土が混じり合うようにした。適当にやったので、飛び出した種も多かったが、雨が降る予定だった天気予報も外れてしまい、残念ながら発芽しなかった。  発芽しなかったので急遽、別な場所で既に育っていた茎を切り取り、セルトレイに差して育苗した。6月に入ってから萌芽した茎を根がついた状態でセルポットに差したら、7月半ばに植えられる状態に育った。根がしっかり育った苗は、植えるときに土がこぼれず植えやすい上に植根付きもよく、移植後の生育が早いようだ。 セルトレイを使う育苗方法が手軽で手間も掛からないので、今年も700本ほど育てることにした。4月頃に植えられるように芝が休眠する前の11月に匍匐茎を切り取り準備し、冬の間は不織布を二重掛けして保温してみたが、4月に植えるには少し早すぎるようだ。植えるには植えられるが、全部の苗が揃うまでにもう少し時間が掛かるようだ。
< 芝苗の定植(一回目) > < 芝苗の定植(二回目) > < 芝苗の定植(三回目) >
 初めての定植は急な計画変更だったので、苗の準備が間に合わず、植える時期が遅くなり、7月半ばから9月頃まで掛かった。アンテナエリア周囲の幅50センチ程の帯状に笹や雑草を削り取り、土が見える状態にした所に1メートル位の間隔で植えた。水を運ぶのが大変なので水はやらなかった。急な斜面や砂っぽい土質の場所では、雨で土が流れて根付きが悪く、植え直すこともあったが、イワダレソウに比べると、植えたあとの手間は殆ど掛からなかった。  昨年の経験を踏まえ、今年は4月頃から5月の中頃にかけて植えた。少し早すぎたのか苗の育ちにバラつきがあり、植えた場所の状態によって枯れるのもあったようだ。セルトレイから取り出しながら植えるのは面倒なので、最初に全部苗箱に取り出しておいて植えることにした。600本の苗をファーム全体に行き渡るように配分したので、列の間隔は数メートルと広いが、列に沿って1メートル位の間隔で植えた。
< 定植後の活着状況 > < 定植後の活着状況 > < 一年後の生育状況 > < シャ >
 定植後の根付きは良く、土が流れたり害獣に掘り起こされたりした以外、殆どそのまま根付いたようだ。今回は急に計画を変更したことで、苗の準備期間が短く根が十分に伸びていなかったり、8月の猛暑時に植えたことなど、悪条件が重なってしまい水不足で枯れたのもあったようだ。根がしっかり伸びた苗を6月頃までに植えるのが良さそうだ。  4月初旬から植えた苗の殆ど順調に根付き、5月末になる頃には、早いものは芽を伸ばし始めた。苗が小さいうちは雑草に覆われ育ちが悪くなるので、雑草に覆われないような対策が重要になりそうだ。、  昨年7月から9月頃に植えた苗が、所々でしっかりと育ち始めた。数はそれほど多くないが、条件さえ整えば意外と簡単に芝生になりそうな気がする。日陰には。 雑草。。。
< 草刈機 > < 除草剤 > < シバゲンDFの効果 >
 定植後は雑草対策が主な管理作業となる。これまで仮払機でやっていたが、楽をして早く済ませる方法はないかと調べたところ、ロータリーモアだと早くて楽だという情報があったので、試して見ることにした。使える場所は限られるが、緩やかな場所では使い方次第で使えそうなので、仮払機と組み合わせて使えば効果があるかもしれない。急傾斜地では転倒する可能性や、ターンが難しかったりして、操作は容易ではなさそうだが、慣れることで作業性が良くなることに期待したい。  9月の頃から雑草が勢いを増してきたので、芝専用の除草剤シバゲンDFを散布した。ネット情報によると、シバゲンは希釈倍率10000倍で、展着剤まくぴかを5000倍で混ぜた。効果期間が、夏は40日、冬は4ヵ月程度とのことで、5月と10月頃撒くのがいちばん効率が良いということなので、1回目として10月に撒くことにした。動噴を使って約100リットルを、アンテナエリアとシャックエリアのクラピアがない場所だけに散布した。  散布してから約20日後の様子では、あちこちに枯れたイネ科雑草が見えるが、寒くなる時期なので、除草剤の効果かどうか分かりにくい。シャックエリアは笹が多いので、除草剤で枯らすのは難しいかも知れない。
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