<今年こそは、と張り切って>
スタートした今年のWWコンテスですが、コンディションのせいか能力不足か?、他の局の状態を見てみないと断言は出来ませんが、今年もまたは”夢の跡”の様相です。
今年はファームの設備がほぼ完璧と言えるまでに達したことで、かなりの期待と一抹の不安を抱いたスタートを切りました。開始から3時間~6時間に置ける状況では、今年はやっと念願の入賞か。と思わせるような好スタートが切れ、やれば結果がついてくることを確信させる一面を垣間見る思いでした。
しかしながらその後、夕方から夜に掛けてのゴールデンタイムの間で、あれよあれよ言う間に落ち込み、夢は果かなく消えてしまいました。
今回、設備面では特に大きなトラブルが無かっただけに、何が原因なのか即座に結論を出すことは出来ませんが、何かが不足していることは確かなことです。今後、より高い次元へと改善をしていくためには、これまでの悪戦苦闘の結果の中から問題点の本質を見極め、その根源を確実に解消していく必要があると考えています。
夢の実現に向けて新たな挑戦を始めたいと思います。理解ある会員の皆さんのご協力を期待したいします。
<問題点対策>
老朽化による故障が多いので、全体的な設備の点検が必要である。特にコネクター、スイッチなどの接触不良や同軸ケーブル特性のチェックを事前に十分確認する必要がある。また、呼びに廻ったときの飛び具合がいまいちであり、ランニング時の呼ばれ方が少ないのでは無いか?と感じることが定着化していることについては、設備面の改良が必要であり、アンテナ、アンプなどの性能強化施策について可能性を検討する。
(記:中村)

コンテスト終了後、寄せられたコンテストメールから引用しました。内容の一部を編集しましたがご容赦ください。
JH1AEP(浅見)
ネットにアップされた情報がコンテストMLに流れていたので少々分析しました。下の表はそれぞれの局がどこからアップされ方をまとめたものです。NAにはカリブや南米も含みます。ASにはJAも含みます。Toはトータルです。
JA1YPA JA3Y** JA5B** JA7Y** JE1Z**
3.8 NA 1
1 1 2
0
EU
6 3
9 3 0
AS
0 1
2 0 0
To
7 5 12
5 0
7 NA 5
8 10 3
8
EU
0 2
0 2 1
AS
0 0
0 1 0
To
5 10 10
6 9
14 NA 6
9 10 14
5
EU
3 2
7 6 1
AS
0 0
1 3 0
To
9 11 18
23 6
21 NA 13
24 14 18
12
EU
2 10 10
4 1
AS
1 4
1 2 0
To 16
38 25 24
13
28 NA 8
10 8 12
4
EU
2 3
7 0 3
AS
4 1
1 0 0
To 14
14 16 12
7
Total 51
78 81 70
35
3.8ではあれだけのパイルを巻き起こしたEUでもB**に負けている??電波は飛んでいるがオペの質なんだろうか?南北アメリカ方面は初日きちんと出来ていればもっと上がったと思います。と言うことで、3.8は戦える設備として良いではないでしょうか?
7はさすがに寂しいですね。EU方面が開けているときランニングが出来なかったことが大きいですね。北米がフェードアウトするかしないかの時間から何処か場所を取ってEU向けにランニングすべきと思います。もう少しパワーも欲しいですが、今回の7MHzは運用方法でもう少し上乗せ出来たはず。Z**も北米が8回ですからYPAも初日おトラブルが無ければ同じくらい局数出来たのでは?
14はもっと上がっていると思ったのですが・・・・初日の10時ころ(JST)の呼ばれ方は5~6局まとめて呼んできてしばらく静かになるパターンだったのでネット情報だろうな?と思っていたのですが・・・・その割に少ない。ローカルネットでも有るのかな?EUも少ないですね。もっとランニングすべきなんでしょうか?
21も思いの外少ない、結構飛んでいたのに・・・・選挙運動じゃないけど、もっと大きな声でお願いしないと駄目なのかしら??特にEUが少ないのは、EUが開けている時間の運用の問題か?EUに弱いのか?
28はコンディションのわりに検討したと思います。アップされた数も大差ではないと思います。これから数年は忍耐のバンドに成りそうですね。
と言うことで、前にも書きましたが、7MHzのパワーと後はオペレータの根性でしょうか?(今回も3.8/7ではゴールデンタイムにトラブルが有りました、これも減らす必要有り)。今回は今までと比べると設備もオペも充実していたな、と感じました。今回いくつか指摘された所が修正されれば(既に直したところも多々あるが・・今後同様な事が起きないように予防も含めて・・・)もっと良くなるのでは?
短時間に見ると良かったところも沢山で出来たわけだし・・・私は初日に3.8の接触不良を直した後Big・・・といわれ飛んでいることを確信したし・・・その後リレーのトラブルがありましたが・・、7MHzも呼べば人並み以上に応答率は高かった。
特に***局と一緒に読んだ4U1ITUはYPAは出来たけど***はその後も苦労していた。
14MHzも初日飛ばないと言ったけど、日曜日に比べればそこそこ出来たし。28MHzはこのコンディションとしては良くできた、と思います。
また、来年頑張りますか・・・・・・

JO1CRA(四十物)
初日24時間のパートタイムでしたが、感想を・・・。
パケットの掲載は JA1YPA JA3Y** JA5B** JA7Y**
JE1Z**の順で、 51 78
81 70 35で集計するとこうでしたか、日曜日、帰宅時に検索すると7Y**とは同じくらいだったのですが。でも、過去に比べれば良くSPOTされた方では?10m/80mのマルチ効果で、3位争いが出来る事を祈ります!(青森では10mでEUが開かなかったそうです)
<総括>
・昨年までの「リニアのプロテクター不具合」が皆無に。おかげで、かなり快適に。
・10mの飛びが良くなった。アンプ、例のケーブル修理のおかげ?
・10mへの20mのかぶりが酷かった。バンド全般に影響。 (初日の朝は気にならなかったのですが・・・)
・パケットのINET接続効果が少しあった。でも、不安定で昨年同様、携帯電話でのWebとの併用となった。
・初日は世界中のレポートでうるさかったが、マルチがつぶれた日曜日からはそんなに煩わしくはなかった。暇な時は、ドキ ッとして丁度良い。
・初日はOP数に余裕があったので、担当時間を有効に集中して運用できた。居眠りしている暇もありませんでした。(2日 目は大変だったかも・・・)反面、細切れでバンド状況を把握しきれなかったかも。難しいところ。
<80m>
南北アメリカ方面は初日きちんと出来ていればもっと上がったと思います。初日のWは、例のリレートラブルであまりCQは出せませんでした。でも、ZLまわりでKC1XXと出来て、耳も飛びも自信が持てました。この時、3Y**や7Y**もいましたがNGでした。「JAとZ25マルチを献上できた!」とワクワク。コンディション低下の中、今後が楽しみなバンドとなりました。
<40m>
今回の7MHzは運用方法でもう少し上乗せ出来たはず。
Z**局も北米が8回ですからYPAも初日おトラブルが無ければ同じくらい局数出来たのでは?今回、一度もOPしなかったので・・・。なかなか辛いバンドですが、「ネバリ」でもう少し積み上げられるかな。浅見さんの言うとこの「根性」かも知れません。今後、10mで差は出ませんので40mが勝負ですね。
<20m>
EUも少ないですね。もっとランニングすべきなんでしょうか?2年前、100局+/時EUの経験をしましたが、あの時のような呼ばれ方はありませんでした。(日曜日03-05JST担当)ただ、多くの局に「Big!」と言われましたが。ビーム方向の調整も難しかったかも知れません。過去の5エレは、北向きビームでEU/Wをそこそここなせた。今回は、振らないと聞こえない。
<15m>
特にEUが少ないのは、EUが開けている時間の運用の問題か?EUに弱いのか?土曜日、15-17JST担当しました。そこそこ呼ばれ続けましたが、さすがに99年の時のように、ボウフラ級(微弱信号)のEUが次々湧いて来る・・・訳には行きませんでした。この時間帯、ロングパスもあり30分単位でビーム方向が悪かったかも・・・。ログで局数を調べていないので・・・反省が必要か。m(__)m。日曜日朝発覚した、アンプ不調もあったかも・・・。
<10m>
28はコンディションのわりに健闘したと思います。無理かな・・・と思われた西のマルチも取れていたようです。日曜日朝のカリブは、JAからはトップクラスでパイルを抜いていました。(日曜日07-09JST担当)
Wも東海岸のお馴染み局に、沢山呼ばれました。しかも、「あれ、おまえかヨ!」と言うぐらい弱く、不安定な電波で、土曜日のスタート1時間で100局出来たのも、初めてかもしれません。(土曜日09-11JST担当)

JI3ERV(安芸)
コンディションは10mなどは不安定でしたね。EUにしろWにしろ、短い周期で上昇と下降を繰り返してましたので、ランニングとマルチ探しの切り替えの見極めが難しかったかもしれません。
JA1YPAは、例年にまして力強く聞こえていたと思います。安定して運用されていたのではないでしょうか。
TTRCのサイトで、彼らの結果が発表になっていました。
スコアとしてはYPAの方が上回っていますが、これから読み取れる事は多いのではないでしょうか。(上位2局は詳細結果は非公開なので)あの設備にしては、7MHzは局数・マルチともよくこなしています。逆にいえばYPAの方が物足りないともいえます。(失礼お許しください)アンプは他バンドと同様の標準仕様になっていないとはいえ、3エレの最適化に課題を残すところではないでしょうか?また14もマルチは多いですね。
CT-WINは、プログラムが強制終了したり、時計が狂ったりするバグはありましたが意外と使えるという印象を受けました。ただ、DOS版と違うのはTELNETが標準でついているくらいなので、(いわゆるDX-TELNETみたいなプログラムを動作させたPCを介してCT-NETWORKに流す必要がない)DOS環境のPCが十分にあれば、すぐに移行をしなくてもよいと思います。