ARRL Inter. DX Contest, SSB 2008/3/1  - 3
Operators JA1PEJ,JH1AEP,JF6DEA,JR8VSE,JG4KEZ,(JE1PMQ) Multi- Op  Multi-TX
 
2008 ARRL Int,DX-SSB  M/M    
Band QSO     States
160m - -
80m 153 25
40m 301 27 80m 40m 20m 15m 10m  
20m 746 48        
15m 114 15
10m 0 0
Total 1314 115
Points 453,330 QSO/Time QSO Acc.        
   
   
DEA,KEZ,PMQ

VSE,KEZ

DEA,PEJ,AEP

  JH1AEP 75m パケット載った? JF6DEA 40m JR8VSE 75m JG4KEZ 40m  
 

<もっぱらM/M部門に参加>

先のCW部門に引き続き、MM部門への参加となった。MM部門への参加であっても2バンド以上同時に開けることが無かったので、実質的には2TXあるいはシングルTXに近い状況であった。バンドが開ける可能性のある時間帯は、すべてワッチ体制はとっていたが、バンド間のカブリもあり無用なCQは出さないようにした。一流コンテストターによるすばらしいテクニックと”気力”オペレートのおかげで、ARRLコンテストでのクラブ新記録となった。今回はAEPさんが久しぶりに復帰したことと、DEAさんとお友達のKEZさん、VSEさんの参加で、ベテランOPが揃ったことが結果につながった。コンテストは気力半分かも知れないが、その前に体力+テクニックが無いとやっぱりダメなんだ!

 

<コンディション>

朝方の14メガ、夕方からの7メガでの運用が殆どで、朝方は6時半ごろから10時頃まで。夜は15時ごろから18時頃まで良かったが、その後3.8メガと併行してパラパラとした状態だった。殆ど3日間とも同じようなコンディションが続き、14メガでは2日目の9時台に108局、1日目には102局のレートをマークできた。7メガは2日目16時台の43局が最高レートだった。21メガは土曜日も日曜日もさっぱりだったが、月曜日の8時台にようやく53局をマークすることが出来た。28メガについては今回も全く開けず、国内の空CQさえも聞いたことが無かった。一時的ではあるが呼ばれるコンテストが実感でき、少しは楽しめたのではないだろうか。

 

<課題あれこれ>

1.バンド間のカブリはCW同様だったが、バンドが広いので多少は影響の少ない周波数を選ぶことができたかも。

2.21メガのアンテナのSWRが少し高くなっているようなので要チェック。

3.14メガのアンプのトータルゲインが落ちているようなので要チェック。

4.3.8メガのアンテナコネクターの接触不良があり、付け替え手直しが必要。

5.PHSによるインターネット接続が可能であることが確認できたので購入について要検討。

(記:JA1PEJ中村)

 
2008年ARRL-SSBコンテストを振り返って JF6DEA/1 es KE1EO

 
 ARRL DX コンテスト、CW, SSB ともに終わりました。 3830 の申告スコアを見てると、やっぱ CW よりも SSB の方がコンディションが悪かったようですね。 ちょっと時間があったので、ホントにそうだったのか、そしてこれらのデータを相対比較して分析の「フリ」をしてみました。
 比較対象としては、CW/SSB とも「マジメ」に出ていたマルチOp の局とし、地域が偏らないようにヨーロッパからフランスの TM6M と イタリアの IR4Xを、アメリカから東海岸3強の中からペンシルバニア州の K3LR と、メリーランド州の W3LPL を抽出し、3830 にポストされた申告スコアに基づいて分析してみました。ホントは、アメリカの西海岸の局もサンプルにしたかったのですが、ポストされてなかったので今回はこれだけ。

TM6M CW-M/S, SSB-M/2, フランス北部・ブルターニュ半島西端の Brest
            (フランスで最もWに近い)
IR4X CW-M/S, SSB-M/S, イタリア北部(イタリアではまぁWに近い)

K3LR CW-M/M, SSB-M/M, 東海岸3強の1局、ペンシルバニア州
W3LPL CW-M/M 東海岸3強の1局、メリーランド州

 
<JA1YPA の暫定スコア> 
・CW/SSB それぞれにローバンド (160/80/40) とハイバンド (20/15/10) に分けて、QSOと MULTI の比率を出してみました。
・CW と SSB の「比較」として、MULTI の比率を出してみたところ、88% でした。

(JA1YPA 2008 ARRL (SSB-M)/(CW-M) = 88%)
BAND - CW(M/M) - SSB(M/M)
QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio
160 15 7 639-QSO
68-MLT
44%
52%
0 0 454-QSO
52-MLT
35%
45%
80 75 15 153 25
40 549 46 301 27
20 775 54 802-QSO
62-MLT
56%
48%
746 48 860-QSO
63-MLT
65%
55%
15 27 8 114 15
10 0 0 0 0
TOTAL 1441 130 Final Score = 562k 1314 115 Final Score = 453k

※ヨーロッパ、アメリカのサンプルとも、YPA と同様の数値を出してみます。
 

<ヨーロッパのサンプル>

(TM6M 2008 ARRL (SSB-M)/(CW-M) = 86%)
BAND - CW(M/S) - SSB(M/2)
QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio
160 108 26 1715-QSO
133-MLT
49%
60%
59 22 1248-QSO
109-MLT
36%
57%
80 514 51 667 44
40 1093 56 552 43
20 1642 59 1760-QSO
87-MLT
51%
40%
2177 59 2239-QSO
81-MLT
64%
43%
15 118 28 62 22
10 0 0 0 0
TOTAL 3475 220 Final Score = 2.29M 3487 190 Final Score = 1.99M

 
(IR4X 2008 ARRL (SSB-M)/(CW-M) = 79%)
BAND - CW(M/S) - SSB(M/S)
QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio
160 113 27 1502-QSO
126-MLT
52%
62%
14 11 1184-QSO
95-MLT
42%
60%
80 296 43 340 38
40 1093 56 830 46
20 1359 59 1400-QSO
76-MLT
48%
38%
1641 58 1651-QSO
64-MLT
58%
40%
15 41 17 10 6
10 0 0 0 0
TOTAL 2902 202 Final Score = 1.76M 2835 159 Final Score = 1.35M
 


<アメリカのサンプル>

(K3LR 2008 ARRL (SSB-M)/(CW-M) = 86%)
BAND - CW(M/M) - SSB(M/M)
QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio
160 272 74 2637-QSO
286-MLT
55%
57%
90 49 1082-QSO
228-MLT
34%
53%
80 1030 92 485 86
40 1335 120 507 93
20 1905 125 2146-QSO
212-MLT
45%
33%
1852 130 2127-QSO
200-MLT
66%
47%
15 227 82 225 58
10 14 5 50 12
TOTAL 4783 498 Final Score = 7.1M 3209 428 Final Score = 4.1M

 
(W3LPL 2008 ARRL (SSB-M)/(CW-M) = 84%)
BAND - CW(M/M) - SSB(M/M)
QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio QSO MLT Low/High
QSO/MLT
Ratio
160 167 69 2594-QSO
283-MLT
52%
56%
101 55 1166-QSO
231-MLT
39%
54%
80 982 94 540 86
40 1445 120 525 90
20 2046 126 2362-QSO
223-MLT
48%
44%
1560 119 1854-QSO
193-MLT
61%
46%
15 297 91 227 57
10 19 6 67 17
TOTAL 4956 506 Final Score = 7.5M 3020 424 Final Score = 3.8M

 

< 局数、マルチの割合:CW >  上記の数値を並べてみると・・・。 ※"MLT" はマルチのことです。

2008 ARRL CW Low Band/High Band QSO/MLT Ratio
Station JA1YPA TM6M IR4X K3LR W3LPL
QSO
Ratio
Low Band 44% 49% 52% 55% 52%
High Band 56% 51% 48% 45% 48%
MLT
Ratio
Low Band 52% 60% 62% 57% 56%
High Band 48% 40% 38% 43% 44%

・CW では、QSO, MLT ともに他局に比べて YPA はローバンドの比率が低い。 

ということは、ローバンドのコンディションが特別悪いわけではなかった。=やっぱアン テナが正常じゃなかった可能性あり。
 

< 局数、マルチの割合:SSB >

2008 ARRL SSB Low Band/High Band QSO/MLT Ratio
Station JA1YPA TM6M IR4X K3LR W3LPL
QSO
Ratio
Low Band 35% 36% 42% 34% 39%
High Band 65% 64% 58% 66% 61%
MLT
Ratio
Low Band 45% 57% 60% 53% 54%
High Band 55% 43% 40% 47% 46%

・SSB では、QSO の比率は他局と概ね同様ですが、YPA のローバンドの MLT は他局に比べてやや比率が低い。 局数の割合は他局同様ということから、ローバンドはそこそこ飛んでたけど、やっぱ耳が伴ってなかったってことか? =2日目の 7MHz でもそのようでしたねぇ・・・。
 

< マルチ数の比較:SSB/CW >

2008 ARRL contest SSB/CW MLT Ratio
Station JA1YPA TM6M IR4X K3LR W3LPL
CW MLT 130 220 202 498 506
SSB MLT 115 190 159 428 424
MLT Ratio
SSB/CW
88% 86% 79% 86% 84%

 局数の割合で比較すると、K3LR では差が大きすぎるし、TM6M は参加部門が違うため、ほぼ差が出ないことから、マルチで比較してみました。どの局も SSB の方がマルチが少ないので、CW よりも SSB の方がコンディションが良くなかったということは、間違いないようです。
 QSO局数だけで比較すると、どの局もハイバンドは CW に比べて SSB の著しい落ち込みは見られず、中には SSB の方が多い局もあります。しかしローバンドは、どの局もQSO局数が落ちているので、ローバンドのコンディションが悪かったと考えられます。まぁ、自分なりに好き勝手に分析してみましたが、皆さんはこれらの数値からどのような分析をされますか? お役に立てば幸いです。

  記:木下(JF6DEA)  ※投稿原文のまま掲載


Back to Home