<参加概要>
これまでコツコツとやってきた設備作りが一段落したので、設備の機能チェックを兼ねて参加しようと考えていたが、その後参加者が徐々に増えたので、M/M部門でフルエントリーすることになった。
このところしばらくコンテストへの参加が無かったこともあって、
参加者にもゆとりがあったのか、参加者全員がコンテストのスタート時刻前に集合した。すばらしい!早速、事前に分かっていた不具合事項を処置して設備を立ち上げ、14メガから28メガまでの3バンドでスタートした。その後昼過ぎには3.5と7メガが運用可能となり、オールバンドで本格的な運用がスタートした。
今回初めて参加した樋口さんには、同軸ケーブルが巻きついてしまった7メガのタワーに昇ってもらった。いきなりの依頼したにも関わらず気軽に引き受けて貰えて本当に有難かった。
残暑が厳しくアンプ収容庫の扉を開けていたが、土曜日の夕方には急な土砂降りがありその対応に追われた。日曜日にも雨が降ったり止んだりして気が抜けなかった。限られた予算と労力でやっていくにはそれなりに時間と人手がかかるのしかたないことだ。どうしてもサイトマネージャーが欠かせない。
二日目(土曜日)の15時頃までは5名のオペレーターで運用したが、その後2名が帰宅したので終了までは3名のオペレーターで運用した。コンディション的には3名でも何とかやっていける状況だったと思う。
<運用の様子>
【28MHz】全体的にハイバンドのコンディションが良かったが、このところの2
8メガとしては上出来の状態だった。スタート直後はWも僅かに開けたが間もなく聞こえなく無くなり、南米、太平洋、アジアなどの局との交信が15時くらいまで続いた。その後ヨーロッパが開け、DL,F,GなどにアジアのやVKなどが織り交じっての交信になった。15時頃には3B8も出来て数少ないマルチをゲットできた。このバンドにおける最多局数は、土曜日の19時台に時間レートで110局を超えた。ハイレートな運用が3時間ほど続いたが、その後23時には完全に停止した。翌日の日曜日は9時台に小さいピークがあった以外は、実に静かな状態が最後まで続いた。
【21MHz】スタート時点から良いコンディションに恵まれ、Wを中心としたハイレートの運用が出来た。9時台は設備トラブルで多少出遅れたが、11時台までは100局を越える快適な運用が出来た。南米とアジアの局も多少あるが、殆どがWの局で高いレートが維持できたようだ。昼過ぎからレートがダウンしたが、ヨーロッパも聞こえだし、夜中の24時過ぎまでほぼ50~60局のレートを維持できた。ヨーロッパ方面はWとは違って信号が弱いし、混信もあるらしくなかなかレートは上がらない。それにしても、夜中まで21がこんなに多くの局でにぎわうなんて、コンディションもさることながら、ALL ASIAN DXコンテストでは珍しいと感じた。翌日の日曜日の朝は6時過ぎにW方面から始まったが、28と同じようにコンディションは悪かった。それでも午前中は40局程度のレートをなんとか確保しながら運用した。15時を過ぎるとヨーロッパが聞こえだしたが、レートは30局程度しか上がらず、もっぱら辛抱が必要な運用が続けたが夜中の24時に運用を休止した。翌朝の月曜日の終盤戦に期待したが、全くの空振り状態で盛り上がらないまま空しく終わった。
【14MHz】ハイバンドのコンディションが良い反面、スタート時点の4メガは、W方面のベストタイムが既に過ぎており、20局を下回るローレートでの運用になった。あまり低調なのでオペレータにタワー昇りをして貰った。おかげで労せずして7メガの設備チェックを終わることが出来た。
夕方まではWを中心に、オセアニアやアジアの局などを織り交ぜながら、30局を下回るレートの運用が続いたが、夕方頃からWやヨーロッパ、オセアニア、その他などとごちゃ混ぜ状態となり、コンディションがいいのか悪いのか分からない状態になった。20時頃からヨーロッパの割合が多くなり、レートも僅かに上がって14メガでの最高レートをだした。その後明け方近くまでは40~60局のレートが続き、朝の5時を過ぎると一気にコンディションが落ちた。日曜の朝から午前中に掛けてはさっぱり何も聞こえず、昼過ぎからWを中心に一旦開け始めたものの、やはり15時過ぎには一気に下がってしまった。この後からオペレータの人数も減っために手狭なこともあり、夜の23時頃から再開し、Wを中心に40局前後のレートで運用できた。夜中の3時頃までは何とかレートを維持したが、その後は大した収穫も無く空CQばかりが続く運用となった。
【7MHz】同軸ケーブルがタワーに巻き付いてしまいアンテナが回せないので、スタート前に修復をして土曜日の午後5時頃からのスタートとなった。スタートから夜中の12時頃まではWを主体に20局ほどのレートで運用し、その後はヨーロッパ方面が聞こえ出し、アジア周辺の局と入り混じった運用となった。夜明け前の4時台には7メガの最高レート35局を記録しながら朝の6時頃まで運用が続いた。この時間の7メガの信号は混信やフェージングがあり、非常に聞き取りにくいので私は殆ど運用しない。(させて貰えない?hi)
翌日の日曜日も土曜日同じ要に夕方17時頃からスタートした。Wも聞こえるが局数はそれほど多くない。レートもバラつきがあり、どうもコンディションはいまいちのようだ。それでも22時頃まではWを中心にピークで30局程度のレートだった。その後はハイバンド同様にコンディションが落ちたのか、10局前後の低迷状態になった。月曜日の夜明け前、3時台に一時だけ30局を超えるレートになったものの、6時以降は全く増えずそのまま終わった。
【3.8MHz】7メガのオープンから1時間ほど遅れて18時頃からのスタートになった。スタート直後にWのビッグガンとQSOできたが、Wは数えるほどしか聞こえずもっぱらアジア周辺の局が多い。それでも22時頃にはオペレーターのド根性!?でWを相手に12局とQSO。やはりこのバンドは独特の経験とテクニックが必要なバンドだと思う。日曜日の夜明け前にもちょこっとできたし、日曜日も21時台頃を中心に可能な限り運用ができた。特別なバンドでもあり、まずはこんなところで及第点だろうと思われる。
<問題点のメモ>
1.バンド間のカブリがあって、マルチTXによる運用に支障あり。
2.14のアンテナのSWRが大きくなる時があり、アンプのオーバーロードが発生する。
3.アンプ収容庫に雨が吹き込むので換気機能の改善が必要。
4.アンテナの回転が遅くて時間のロスになる。
5.インターネットがつながらない時がありマルチ探しに影響。
(記:JA1PEJ中村) |